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前原光榮商店の傘

前原光榮商店の傘



@まず『生地を織る』。
経糸(たていと)を一本一本織機に手作業でセットしたあと織っていきます。
その昔、甲斐織物の産地であった山梨県の富士山麓にある伝統的な機(はた)によりゆっくりと丹念に織られます。

前原光榮商店の傘

A次に『骨を組む』。
角材を少しずつステッキのような形状に削り熱を加えて少しずつ真っ直ぐに仕上げます。
その後、磨き上げた中棒に「はじき」を手作業で埋め込み、骨を組んでいくのです。

前原光榮商店の傘

Bそして『加工』。
織りあがった生地と組み終えた骨は、この道50年以上の「加工職人」に引き継がれます。
生地は傘に成るべく裁断・縫製し、骨組みに張っていきます。
大量生産品では、生地の裁断時、8枚・10枚・それ以上・・と重ねて裁断し効率を上げていますが、前原光榮商店のほとんどの加工は2枚重ねで裁断し裁断時の精度を上げています。
加工職人は、自ら調整し創った三角形状の「木型」を生地にあて断ち包丁で断っていきます。この作業が完成時の商品の良し悪しを大きく左右します。

前原光榮商店の傘

C最後に『手元』。
いろいろな木によって様々な方法で「曲げ」を行います。火を使って熱を加えるものや熱湯につけてやわらかくするものなどがあります。 曲げられた素材には主に天然の染料を数回にわけて何度も繰り返し塗ってきれいなツヤを出します。
この手間を掛けた「塗り」が使えば使うほどにツヤを出す深みのある手元を生み出すのです。

前原光榮商店の傘

われわれは「傘」という文字にある4つの「人」の文字の意味は、生地・骨・手元・加工の4つの工程を受け持つ匠の数と考えています。
洗練された美しさと機能性を兼ね備えた前原光榮商店の傘は、この全ての匠の融合なしでは得られないことをつねに忘れずにものづくり・傘つくりに励んでいます。

 

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